統合失調症

統合失調症とセロトニンの関係

統合失調症は、自分の気持ちや考えがまとまらなくなってしまい、さらにその状態が長く続く精神疾患のことを言います。統合失調症の患者さんには、脳の萎縮・前頭葉の機能の低下などが報告されていますが、発症との因果関係はまだよくわかっていません。
また、強いストレス等が加わることによって、感情のコントロールや精神の安定に導くセロトニンをはじめとした脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、統合失調症を引き起こすのではないかとも考えられています。

統合失調症の症状

統合失調症には、大きく分けて「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つのパターンがあります。それぞれの症状を解説します。

陽性症状

もともとなかった状態が現れるのが「陽性症状」です。症状は、「誰かに監視されている」「自分の悪口を言われている」といった「妄想」、誰もいないのに声が聞こえてくる「幻聴」、実際にはないものが見える「幻視」です。また、頭が混乱してしまい、脈絡のない話をしだしたり、何を言っているのかわからなくなったりする「思考障害」が現れることもあります。

陰性症状

もともとあった状態が失われてしまうのが「陰性症状」です。「感情の平板化」と言って、喜怒哀楽の表現や、他人に共感することができなくなる症状のほか、比喩や抽象的な言い方をした話がわからなくなる「思考の貧困」、何かをしようという意欲がなくなる「意欲の欠如」、人とコミュニケーションをとらなくなる「自閉」などの症状が現れます。

認知機能障害

記憶力・注意力・集中力・判断力が低下している状態を「認知機能障害」と言います。物を覚えるのに時間がかかる、考えがまとまらない、集中できない、計画を立てられない、今何をやるべきかわからない、という場合は認知機能障害にかかっている可能性があります。

このように統合失調症にはさまざまな症状がありますが、常に一定の症状が見られるわけではありません。病状には、前兆期・急性期・消耗期(休息期)・回復期があり、それぞれの状態に適した治療が行われます。また、統合失調症は本人に自覚がないことも多いため、気付かないうちに社会生活に影響が出てしまうこともあります。

統合失調症の原因とは

統合失調症の原因はよくわかっていませんが、脳の機能や神経伝達物質に関係しているのではないかと考えられています。このほかにも、環境や遺伝などさまざまな原因があるのではないかと言われており、いくつかの要素が重なることで発症する可能性も指摘されています。
また、もともと病気になりやすい性質を持ったところにストレスなどの負荷がかかることで、発症しやすくなるのではないかとも考えられています。

統合失調症になりやすい人は

統合失調症は、100 人に1人程度の割合で発症する病気で、そこまで珍しいものではありません。思春期~40歳くらいに発症しやすいとされていますが、どのような人がかかりやすいかについて、まだ詳しくはわかっていません。発症にはさまざまな要因が複雑に絡み合っており、家庭環境や育て方は関係ないとされています。

統合失調症の治療法は

統合失調症は、「投薬治療」と「精神科リハビリテーション」を中心に治療が行われます。前兆期・急性期・消耗期(休息期)・回復期、それぞれに適した治療法をとることが大切です。

投薬治療

統合失調症の中心となる薬物は「抗精神病薬」です。抗精神病薬を使って、脳内で過剰になってしまったドーパミンを抑え、症状を改善に導きます。抗精神病薬には、陽性症状に効果がある「定型抗精神病薬(従来型)」と、陽性症状・陰性症状・認知機能障害いずれにも効果を見せる「非定型抗精神病薬(新規)」の2種類があります。

精神科リハビリテーション

精神科リハビリテーションとは、安定した生活を送れるようにさまざまな取り組みを行うことです。例えば、レクリエーションや料理を通じてコミュニケーション能力を改善する「デイケア」や、スポーツや音楽などを通して充実感・達成感・幸福感などの感情を活性化させる「作業療法」などがあります。いずれも医師や看護師、作業療法士など、専門的な知識を持った職員が連携して行われます。

セロトニンを活性化する

統合失調症は、セロトニンをはじめとした神経伝達物質のバランスが乱れることも、発症の原因のひとつではないかと言われています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、ストレスを和らげるために必要なものです。運動や食事のほか、サプリメントでも分泌を促すことができます。

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