自律神経失調症

自律神経失調症とセロトニンの関係

内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために常に働いている「自律神経」。日中や体の活動時に活性化される「交感神経」と、夜や安静にしている時に活性化される「副交感神経」で成り立っています。
この2つの自律神経を調節する機能を活性化する働きを担っているのが、実は脳内物質のセロトニンです。心や精神の安定、感情のコントロールをしてくれますが、ストレスがたまるとその分泌量が減っていきます。

そうして自律神経のバランスが低下すると、だるさやめまい、片頭痛、不眠、イライラといった症状が起こります。それが自律神経失調症です。セロトニンと自律神経失調症は密接に絡んでいます。

自律神経失調症とセロトニン量のデータ

うつ病患者のセロトニン量のデータ セロトニン活性療法協会(https://jiritsusinkei-serotonin.com/)

自律神経失調症は病気というより症状ですが、自律神経失調症の悪化によりうつ病を発症する可能性もあります。

画像はうつ病の方と健常者の方のセロトニン量を比べたデータですが、うつ病の方が軒並みセロトニン濃度が低い数値になっています。
セロトニン神経からセロトニンを放出する量が少ないためセロトニンの濃度が濃くならず、受容体でうまくキャッチできないことが原因です。

自律神経の乱れによる心身症状の一例

このような状態を「自律神経失調症」と言いますが、現れる症状は人それぞれのため、特定の病気を表す言葉ではありません。また、自律神経失調症は、うつ病などの精神疾患の一部として現れることもあります。

自律神経失調症の原因とは

自律神経失調症にはさまざまな原因があります。そのため、何が原因となって自律神経失調症を引き起こしているのか、個別にしっかり診断することが重要です。

ストレスや過労

仕事・人間関係のストレスや過労のほか、大きな音・まぶしい光・暑さ寒さなどの直接的なストレスも原因となります。

不規則な生活

睡眠不足や偏った食生活など、不規則な生活を続けると自律神経の乱れにつながります。

女性ホルモンの乱れ

更年期に差し掛かると女性ホルモンの分泌が減り、自律神経失調症にかかりやすくなります。また、不規則な生活やストレスなどで、女性ホルモンの分泌量が乱れることもあります。妊娠・出産時の急激なホルモン量の変化にも注意が必要です。

身体疾患

パーキンソン病、シャイ・ドレ-ガ-症候群、レビー小体型認知症などの身体疾患が、自律神経に影響を与えることがあります。

精神疾患

うつ病や不安症などの精神疾患の症状のひとつとして、自律神経失調症が現れることがあります。

生まれつきの体質

上記のような原因と関係なく、生まれつき自律神経が乱れやすい人もいます。低血圧や虚弱体質の方に多く、食事や運動などで体質そのものを改善していく必要があります。

自律神経失調症になりやすい人は

自律神経の原因や症状がさまざまなように、なりやすいタイプもいくつかあります。

感受性が過敏な人

周りの状況や自分の体調の変化に敏感な人は、感情が体調不良として表れやすいと言われています。

真面目で几帳面な人

他の人より何事も一生懸命取り組み、妥協を許せないため、精神的・身体的なストレスがかかりやすくなります。また、ストレスが続くと「うつ状態」になり、だるさ・頭痛・不眠・食欲不振など、さまざまな症状が現れてきます。

自律神経失調症の治療法は

自律神経失調症の症状が見られたら、どのような治療が行われるのでしょうか。自律神経失調症はさまざまな症状や原因があるため、個別に適切な治療を行うことが重要です。

休息をとる

ストレスや過労が原因となっている場合、まずはしっかり休息がとれる環境を整えます。特に十分な睡眠をとることが大切です。

生活リズムを整える

早寝早起き・一日三食のバランス良い食事など、生活リズムを整えることで自律神経も次第に整ってきます。多量の飲酒やカフェインの摂取、暴飲暴食など、普段口にするものや食生活を見直すことも重要です。

投薬治療

不眠の症状がある場合は睡眠薬、不安が強い場合は抗不安薬、頭痛がひどい場合は鎮痛剤など、症状にあわせた対症療法をとることがあります。
自律神経失調症とともにうつ病や不安症を発症している場合は、抗うつ薬(SSRIなど)が処方されることもありますが、根本的な原因を改善するために精神療法を組み合わせることも有効とされています。

セロトニンを活性化する

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが減少すると、不安を感じたり心身に不調をきたしたりしやすいと考えられています。そのため、減ってしまったセロトニンの分泌を促す治療法をとることもあります。
いまメディアにも取り上げられ注目を集めているのが、セロトニン活性療法です。セロトニン活性療法は自律神経の研究と臨床を重ねて生み出され、論文登録もされた科学的根拠がある手技(整体)です。症状に苦しんでいる患者様はチェックしてみてください。